花配列
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花配列(はなはいれつ)は、仮名入力系のキー配列の一つ。正式名称は、中指シフト方式仮名文字配列「花」。
親指シフト配列やJIS配列などとは異なり、「文字キー領域の中に」シフト機能を持つキーを定義し、シフト面側の文字入力を行いやすくしている。
シフト機能キーは常に前置(中指シフトキー→文字キー)で使用されるため、かな漢字変換システムにあるローマ字変換テーブルを弄ることで、この配列を実現可能な場合がある。また、定義ファイルを別途作成して置き換える方法もある。
また、花配列を実現するソフトウエアとして、Windows環境向けの「菱」、Mac OS X環境向けの「桜」などがある。
この「中指ホームポジションにあるキーを用いた逐次シフト」のアイディアは、後に月配列、中指ニコラ、姫踊子草かな配列(但しこれは同時シフト)でも採用された。
当初、日本語入力システム風の機能の一部として発表された。
日本語文章における仮名文字の使用頻度や、キーからキーへの指の移動時間などのデータを元に、計算機を使用してキー配置の最適化計算を行い、これ以上最適化できない状態まで計算を行う。この最適化計算を何度も行って10000種類のキー配置を求め、その中で最も入力効率の良かった配列が花配列である。風2.20以降では、入力効率が2~10位だったものについても仮名配列として加えられている。