航空路
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航空路（こうくうろ）とは、航空機が飛行していく方向や飛行する高度を決めて、安全に航行できるようにした空の道のこと。1文字の英字+1～3桁の数字によって名前がつけられる。(例:A1、G581、V28、W33など)
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[編集] 航空路の種類(航法別)
[編集] 通常の航空路
通常の航空路は、航空保安無線施設(VORやNDB)同士を結んだ経路として公示される。このような航空路は、2つの航空保安無線施設間に1つしか設定できない。そのため、特定の航空路に航空機が集中することも多い。
[編集] RNAV経路
RNAV経路とは、広域航法で用いられる航空路である。航空保安無線施設同士を結ぶルートでなくてもよいが、RNAV経路を飛行する航空機には航法装置が必要となる。 通常の航空路は、航空保安無線施設同士を結ぶルートとして設定されているため、任意の2地点間のルートが折れ線状になることも多い。しかし、RNAV経路は、無線施設の覆域内において、任意の2地点間に直線のルートを設定することができる。 日本においては、頭文字にはYが使われている。
[編集] 航空路の種類(地理条件別)
[編集] 国際航空路
国際航空路とは、2ヶ国以上のFIRにまたがる航空路である。「国際」と名前は付けられているが、国際線機に限らず、国内線機も利用している。A、B、G、Rいずれかを頭文字とする名前がつけられる。
[編集] 国内航空路
国内航空路とは、1ヶ国のFIRで完結する航空路である。こちらも「国内」という名前がつけられてはいるが、国際線機も利用している。VもしくはWを頭文字とする名前がつけられる。
[編集] 航空路と高度
[編集] 最低経路高度
最低経路高度(Minimum En-route Altitude)とは、航空路の2地点間に設定される、IFRの航空機が飛行できる最低高度のこと。航空保安無線施設からの電波の到達距離や障害物からの距離によって算出される。MEAと略される。 たとえば、航空路上の地点Aと地点Bの間のMEAが6000フィート、地点Bと地点Cの間のMEAが8000フィートで、現在6000フィートの高度を地点Aから地点Bへ飛行しているIFR機がある場合、そのIFR機は地点Bを通過したら直ちに8000フィート以上まで上昇しなければならない(地点Bを6000～8000フィートで通過することはできる)。
[編集] 最低通過高度
最低通過高度(Minimum Crossing Altitude)とは、航空路上の1地点に設定される、IFRの航空機が飛行できる最低高度のこと。MCAと略される。 たとえば、航空路上の地点Aと地点Bの間のMEAが6000フィート、地点Bと地点Cの間のMEAが8000フィート、地点BのMCAが8000フィートで、現在6000フィートの高度を地点Aから地点Bへ飛行しているIFR機がある場合、そのIFR機は地点Bを8000フィート以上で通過しなければならない(地点Bを6000～8000フィートで通過することはできない)。
[編集] 最低待機高度
最低待機高度(Minimum Holding Altitude)とは、航空路上の1地点に設定され、その地点において、IFRの航空機が上空待機できる最低高度のこと。MHAと略される。
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