臭作

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『臭作』（しゅうさく）は、1998年 3月27日にエルフより発売された18禁アドベンチャーゲームである。 2001年 10月26日にはシナリオを一部追加したDVD-ROM版が発売された。

『伊頭家シリーズ（またはおやぢシリーズ）』の第2作目に当たる。前作の『遺作』と異なり、「臭作」は主人公としての登場である。また、このゲームを原作にしたOVAもリリースされた。

[編集] 概要

名門音楽学院の女子寮へ偽管理人としてもぐり込むことに成功した鬼畜男・臭作が、学院の女教師に自分の身元が発覚しそうになった事をきっかけに、7人の女生徒をターゲットとした「たくさん写真を撮って女の子を脅しちゃうぞ、作戦」を実行に移すという筋書き。

静止画を1時間撮影できるデジタルカメラと、動画を2時間撮影できるデジタルビデオを寮の特定の場所にセットすることで、寮の女生徒を盗撮し、弱みとなるシーンの撮影に成功すればそれをネタに脅迫し、それ以降は自由に陵辱することが可能となる。また、陵辱シーンでは臭作と陵辱相手のからみを客観的に見る第3人称視点と、臭作の視点で見る第1人称視点のいずれかを選べるが、これが後半のシナリオの伏線となっている。

注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。

[編集] スケジュール

ゲームの期間は土曜日の午後5時から月曜の午前5時までの36時間で、1時間ごとに臭作の行動を15分単位で4回分設定する「O・Y・G・S」（おやぢ四段積みシステム）と称するシステムが採用されている。カメラの設置と撤去は、その場所に他の誰かがいないときにしか行えず、先述の通りカメラが作動する時間はかなり短いため、女生徒達の行動パターンを把握して、的確に弱みとなる画像を撮影することがゲームを攻略する鍵となる。

キャラクターの行動パターンにはランダム性はなく、臭作が同じ行動をとれば必ず同じ行動をとるようになっている。逆に言えば、臭作が別の行動をすれば別の展開になるわけだが、たとえば食事に媚薬を混ぜればそれに応じたイベントが発生するし、友人関係にある女生徒の片方を陵辱状態にすればもう片方の行動が変化するといった具合に、その反応は緻密に設定されており、破綻している部分はほとんど見られない。本作のヒット以降、同様に「盗撮して陵辱」という内容のアダルトゲームは多数発売されたが、ここまで手間隙をかけてスケジュールを管理しているゲームは、本作のみであった。

寮内の移動先にどのキャラクターがいたのかは、各時間帯ごとにスケジュール表に記録されるため、ゲームオーバーになりつつも繰り返しプレイするだけで、自動的に攻略情報が蓄積できるように配慮されている。

[編集] 登場人物

伊頭臭作: 本編の主人公で遺作の弟。作中では「加藤」と言っているが、加藤に成りすまし女子寮の管理人として乗り込む。臭作の会話によると本物の「加藤」は殺害された模様。
近藤渚: ピアノ科3年生。人を騙す事も知らなければ、自分が騙される事も知らない。世間知らずの生粋のお嬢様である。
前島香織: ピアノ科3年生。前理事長の孫娘。臭作の事を「加藤」と呼び若くして金と権力が大好きなプライドが高い負の一面を強調したようなお嬢様。ある問題から南先生を非常に嫌っている。
水無月志保: 邦楽科3年生。三つ編み巨乳の眼鏡っ娘。父親は有名な陶芸家であり母親は茶道の家元という清潔感あふれる和風のお嬢様である。
南雲千秋: バイオリン科2年生。ロリータ面の女の子。泣き虫で甘いものとぬいぐるみが大好きなピーターパン症候群なお嬢様、いまだに夜一人でトイレに行くことを怖がる。アニメでは我が身かわいさに朝美を売るという醜い一面も。
栗原朝美: バイオリン科2年生。威勢のいい男勝りのボーイッシュな女の子。親は大きな病院の院長というお嬢様。スタイルがいい。千秋をからかいつつも気にかけている。
藤間萌子: ピアノ科2年生。素行が悪いコギャル。親はバブルで一財産築いた成金で当学園にも多大な寄付をしているらしい。門限破りは日常茶飯事でケンジという彼氏がいて夜な夜な密会している模様。
高部絵里: バイオリン科1年生。恐ろしく勘が鋭く彼女には通常の攻略パターンが存在しない。親は大財閥の総帥というお嬢様の中のお嬢様であるが、本人はそう呼ばれることを嫌がっていて常に普通でありたいと思っている。
南綾香: 学院のピアノ教師で寮の責任者。臭作の事をよく思っていないらしく口調や態度はかなり厳く、臭作の正体にうすうす感づいている模様。付き合っている男性がいるが、その男性がある生徒と付き合っている男性と同じらしい。