膣鏡
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膣鏡(ちつきょう、英:Speculum)は、産科学で、女性の膣腔内に挿入し開大して、膣腔を検診するため、また、膣、子宮内の医療措置、膣式手術に使われる医療用具である。一般的には、「膣鏡」という名前よりも、「クスコ」の名前で知られているが、正確には「クスコ」は膣鏡の1種類の名称であるに過ぎない。
最近ではアダルトグッズの一つとして認知されている場合がある。
多くは金属製であり、また、妊婦、非妊婦、未産婦、経産婦によって使い分けられる。
(1)管状膣鏡と(2)溝状膣鏡との2種類ある。(1)管状膣鏡は、子宮膣部を処置するときなどに膣壁を操作のさいに保護する場合に一箇としてもちいられ、(2)溝状膣鏡は、一般診察、治療に用いられ、(a)前膣壁にあてるものと後膣壁に装着するものとが連絡していない上下両葉が別々のものと、(b)一端で接続しているものとがある。
挿入に際しては滑沢剤を塗布して、おこなう。
[編集] 歴史
紀元79年に火山の噴火で埋められたポンペイの遺跡から膣鏡が発掘されている。
[編集] 膣鏡の種類
- クスコ式(クスコー式・クスコ氏式・クスコー氏式)膣鏡
- グラベス式膣鏡
- コリン式膣鏡
- 桜井式膣鏡
- ターレット式膣鏡
- 四弁式膣鏡