能見城
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能見城(のうけんじょう)は、甲斐国巨摩郡穴山(現在の山梨県韮崎市穴山町)にかつてあった城である。
[編集] 概要
能見城は南方約1.8kmに位置する新府城の支城として天正9年に武田氏により築かれた。独立した城というよりも、能見城を含めた防衛ラインの中の主要な防塁と言った方が相応しい。新府城の外郭防衛ラインとなる能見城防塁は、東西幅約2kmの七里岩台地を複雑に屈曲しながら横断している。最大限横矢を掛けられるよう配慮された構造であり、多数の防塁を有する。未だ大規模な発掘調査などはされておらず、能見城はともかく、能見城防塁は武田氏が建設したものか天正壬午の乱時に徳川家康が築いたものかも判然としない。