聖川丸 (特設水上機母艦)
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聖川丸(きよかわまる)は、川崎汽船の神川丸型貨物船。この北米向け高速大型貨物船4隻はその船名の頭文字をとって「神聖君国」と愛称されたが本船はその1隻である。1937年の処女航海では横浜サンフランシスコ間の最短記録を更新している。1941年に特設水上機母艦に改装され徴用、緒戦はウェーク島攻略作戦に参加した。翌年のラバウル攻略作戦にも参加。そのままラバウル方面で活動した。同年12月に一時特設運送艦となるが翌年4月に特設水上機母艦に復帰、10月には再度特設運送艦へ変更となった。
本船は幸運にも太平洋戦争を生き抜いた。戦後、荒天により沈没するが修理の上北米航路に復帰している。
目次 |
[編集] 要目
- 総トン数:6,862総トン
その他の要目は姉妹船の神川丸を参考のこと。
[編集] 船歴
- 1937年5月15日、川崎重工にて竣工。川崎汽船所属
- 1941年7月25日、特設水上機母艦になる
- ウェーク島攻略作戦に参加。その後はラバウル、ニューギニア方面で活動
- 1943年10月1日、特設運送艦(雑用)となる
- 終戦時、内海西部でかく座状態ながら残存
- 1945年9月28日徴用解除
- 11月、荒天により横転、沈没
- 1948年浮揚、翌年修理しニューヨーク航路に就航
- 1969年売却解体
[編集] 姉妹船
[編集] 参考文献
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第4巻 空母Ⅱ』(光人社、1989年) ISBN 4769804547
- なつかしい日本の汽船