耶律淳
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| 姓名 | 耶律淳 |
| 年号 | 建福 |
| 廟号 | 宣宗 |
| 字 | - |
| 諡号 | 孝章皇帝 |
| 生没年 | 1062年 - 1122年 6月24日 |
| 在位 | 1122年 |
耶律 淳（やりつ じゅん）は、遼の皇族。漢姓は劉、漢名は淳（または「澶」とも）。契丹名は涅里（でいり=デリ）。北遼の初代皇帝。尊号は天錫皇帝。興宗の第4子の宋魏王・耶律和鲁斡の子。文学に長じて巧みだった。俗称は「九王」、「覃湘王」。
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[編集] 略歴
伯父の道宗に可愛がられ、燕王に冊封された。道宗の皇太子で彼のいとこの章懐太子耶律濬が、宗室の耶律乙辛の讒言で21歳で非業の死を遂げた。わが子を失った道宗は甥の耶律淳を皇太甥に考えていたが、臣下の諫めでとどまり、孫の耶律阿果（天祚帝）を皇太孫に定めた。
従子（おい）の天祚帝が即位すると、鄭王・彰聖軍節度使に任ぜられる。後に越王・南府宰相となる。父が亡くなると、南京留守の職を世襲した。
1115年、天祚帝が金の太祖に入來山で、大敗して長春に逃れた。そのとき、宗室の御営副都統の耶律章奴らがはかつての道宗の皇太甥だった耶律淳を擁立を目論んだ。しかし、耶律淳は章奴の使節を斬首にし、わざわざ長春に赴き天祚帝に謁見し、感謝され天祚帝から秦晋王に冊封され、都元帥に任じられた。間もなく首謀者の章奴らは処刑された。
耶律淳は、金と対峙するため、燕雲十六州で数千人を統率しこれを迎え撃ったが、大敗し南京に逃れた。1122年2月、天祚帝が再び金の太祖に大敗し、雲中（山西省大同市）の陰山に逃亡してしまった。そこで、遼の皇族の耶律大石と宰相の李処温らは、あまり乗り気ではない耶律淳を3月に擁立し、さらに李処温の子の李奭が皇帝の衣装の黄袍を用意していたため、耶律淳は成り行きで即位された。また大石らは勝手に天祚帝を「湘陰王」に格下げしてしまった。この王朝は後世からは「北遼」と呼ばれた。しかし、耶律淳は同年の6月24日に61歳で病没した。
[編集] 宗室
[編集] 后妃
- 蕭徳妃・蕭普賢女
[編集] 子女
- 耶律朮烈（英宗）
[編集] 伝記資料
- 『遼史』 巻三十
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