美男子
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美男子(びなんし、びだんし)とは、容姿の美しい男性をさす言葉である。美男(びなん、びだん)とも言う。女性の場合は美人(びじん)、年少者であればそれぞれ美少年、美少女と呼ばれる。類義語にハンサムや男前がある。
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[編集] 類義語
[編集] 美丈夫
現在は余り使われなくなってしまった表現。
[編集] 美青年
美貌の青年。時代や地域によって、その年代は様々である。 古代ギリシアでは顔貌もさることながら、肉体の美しさも重視された。パイデラスティアーの対象とされた若者たちは、おもにエプェーボイ(単数形はエプェーボス)と呼ばれる通例満18歳から20歳の青年たちであった。
[編集] イケメン
近年の日本では、特に顔の美しい(または女性受けする)男性をさして、イケメンと呼ばれることが多い。ただし、若干おしゃれなだけでさほど美しい顔立ちでなく、場合によっては茶髪なだけでイケメンと呼ばれる場合もあるので、狭義には同義とはいい難い。ただし、イケメンも元は同義であり、マスコミ等が過剰に煽り立てる事でその意味が薄れてしまった結果であることにも注意したい。
[編集] ハンサム
美男子を英語で意訳した言葉。英語ではgood-lookingということもある。ハンサム=handsomeで、顔立ちのいい男は、男女両性を数多く手篭めにしてしまうさまからこう呼ばれるようになった。(hand=手、some=しやすい)
[編集] 二枚目
上方歌舞伎の看板において、二枚目の看板には美男子が掲示されるのが定番となっていたため、それが美男子を示す言葉として定着した。ちなみに一枚目は主役、三枚目にはギャグメーカーが掲示される。
[編集] 男前
腕前や一人前のように、特定の言葉を強調する役目を持つ「前」をつける事で、魅力的な男性を表現する言葉となっている。この場合、男らしい顔つきまたは行動(粋な行動)を起こす男性をもこう表現するため、同義というよりは「男前の条件の一つ」が美男子であるといえる。なお、ボーイッシュで美しい顔立ちの女性や、凛々しい女性を「男前」と表現することがある。
[編集] 伊達男
伊達政宗が豊臣秀吉に濡れ衣をかけられた時、部下に磔台を担がせ、自身は白装束という姿で上方に訪れた。このときの姿を見た町人たちが驚き、彼を伊達男と呼んだのが由来。純粋な意味としては「派手な振る舞いをする男」「派手ないでたちの男」というばさらを表す意味だが、時折「粋な男」や「美男子」と言う意味で使われることがある。これは伊達政宗が美男子だという噂から来ていると思われる。