第19回東京国際映画祭
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第19回東京国際映画祭は、2006年10月21日から10月29日まで開催された。会場は六本木ヒルズと渋谷Bunkamuraの2箇所。
コンペティション部門の最高賞に当たる東京サクラグランプリに輝いたのは『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』。
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[編集] 概要
オープニング作品としてクリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』が、クロージング作品として市川崑監督の『犬神家の一族』(2006年版)が上映された。
コンペティション部門では世界中から集められた15本の映画が上映された。また、アジアの風部門では30本以上のアジア映画が、日本映画・ある視点部門でも多くの日本映画が上映された。今村昌平や市川崑の映画特集も組まれた。
今回、審査委員長に決定していたクロード・ルルーシュが、撮影中の映画スケジュールの都合で映画祭開催1ヶ月前に辞任するというハプニングがあったが、結局同じフランス人監督のジャン=ピエール・ジュネに落ち着いた。
[編集] 審査委員
- ジャン=ピエール・ジュネ(映画監督・審査委員長)
- 工藤夕貴(女優)
- 柳町光男(映画監督)
- ガリン・ヌグロホ(映画監督)
- マルコ・ミュレール(プロデューサー)
- ビル・メカニック(プロデューサー)
[編集] 受賞作品一覧
- 東京サクラグランプリ - 「OSS 117 カイロ、スパイの巣窟」 (フランス)
- 審査員特別賞 - 「十三の桐」 (中国)
- 最優秀監督賞 - 「リトル・ミス・サンシャイン」 (アメリカ)
- 主演女優賞 - アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
- 主演男優賞 - ロイ・デュピュイ(「ロケット」)
- 最優秀芸術貢献賞 - 「父子」(香港)
- 最優秀アジア映画賞 - 「父子」(香港)
- 日本映画・ある視点 作品賞 - 「ミリキタニの猫」
- 日本映画・ある視点 特別賞 - 「M」
- 観客賞 - 「リトル・ミス・サンシャイン」 (アメリカ)
- 黒澤明賞 - ミロス・フォアマン、市川崑
[編集] 特別招待作品
- プラダを着た悪魔(デヴィッド・フランケル)
- ファウンテン (ダーレン・アロノフスキー)
- 世界最速のインディアン(ロジャー・ドナルドソン)
- ナチョ・リブレ 覆面の神様(ジャレッド・ヘス)
- 不都合な真実(デイヴィス・グッケンハイム)
- パフューム ある人殺しの物語(トム・ティクヴァ)
- 敬愛なるベートーヴェン(アニエスカ・ホランド)
- ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド(キース・フルトン、ルイス・ペペ)
- マウス・タウン ロディとリタの大冒険(デイヴィッド・ボワーズ、サム・フェル)
- 7月24日通りのクリスマス(村上正典)
- TANNKA 短歌(阿木燿子)
- あなたを忘れない(花堂純次)
- 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ(金子文紀)
- 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(大林宣彦)
- 虹の女神 Rainbow Song(熊澤尚人)
- 手紙(生野慈朗)
- ユメ十夜(市川崑)
- 鉄コン筋クリート(マイケル・アリアス)
[編集] 観客動員数
- 劇場動員数 : 78,000人(第18回:77,000人)
- TIFFCOM及び秋葉原エンタまつり他、協賛企画動員数 : 176,000人(第18回:190,000人)
- レッドカーペット等 : 17,000人