竹内啓
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竹内 啓(たけうち けい、1933年10月12日 -)は、日本の数理統計学者、経済学者。東京大学名誉教授。基本的な専門分野は統計学だが、経済理論ではマルクス経済学に位置し、その広い関心から科学技術や環境保全などに関する著作も多い。経済学博士(東京大学、1966年)。
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[編集] 略歴
[編集] 学歴
[編集] 職歴
- 1961年4月 東京大学経済学部助手
- 1963年4月 東京大学経済学部助教授
- 1975年5月 東京大学経済学部教授
- 1987年5月 東京大学先端科学技術研究センター教授(経済学部教授併任)
- 1994年3月 東京大学退官
- 1994年4月 明治学院大学国際学部教授
- 1998年4月 明治学院大学国際学部長(2000年3月まで)
- 2000年4月 明治学院大学国際学部附属研究所所長(2006年3月まで)
- 2006年3月 明治学院大学退職
[編集] 学外における役職
- 1995年1月-12月 日本統計学会会長
[編集] 家族
東京大学名誉教授で日本古代・中世史学者の竹内理三の長男。東京大学名誉教授・東京理科大学学長の竹内伸は実弟にあたる。
[編集] エピソード
東京大学の入学試験にほぼ満点で合格し、前代未聞の成績に疑問をもった大学当局が彼の不正行為について独自調査を行ったという秀才ならではの逸話を残す。
[編集] 主な著書
- 森口繁一・奥野忠一・末包良太・伊理正夫・竹内啓(編著)「生きている数学:数理工学の発展」培風館、1979年
- 「統計的推定の漸近理論」教育出版、1974年(ISBN 4316375806)
- 竹内啓・伊藤誠・石井寛治・宇沢弘文(編著)「経済学と現代」東京大学出版会、1971年
- 「社会科学における数と量」東京大学出版会,1971年
- 「数理統計学――データ解析の方法」東洋経済新報社、1963年(ISBN 4492470042)
[編集] 受賞歴
- 1986年 石橋湛山賞受賞
- 2000年 日本統計学会賞