竜飛ウィンドパーク
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竜飛ウィンドパーク(たっぴ - )は、青森県東津軽郡外ヶ浜町(竜飛崎)にある風力発電所である。
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[編集] 概要
1992年(平成4年)3月に、東北電力がNEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)と共同で設置した、当時国内最大規模の集合型風力発電基地である。
現在は4種類11台の風力発電装置(合計設備容量3,375kW)で、風車の保守合理化や、効果的雷対策などの実証研究を行っている。
また、施設内には風車の模型や風力体験装置を備えた「展示館」があり、4月25日~11月10日の期間中見学可能。
2007年3月19日、東北電力は3月末で廃止すると発表した[1]。また、土地や変電施設について外ヶ浜町と津軽半島エコエネに譲渡することで基本合意。老朽化のため2007年度末までに現在の風車を撤去する予定である。外ヶ浜町では今後、新しい風力発電機設置などの事業化について検討していく。
[編集] 発電機
いずれも水平軸プロペラ式、アップウインド型。
[編集] 1~5号機
- 試験開始 平成4年4月
- 定格出力 275kW
- ハブ中心高さ 30.0m
- 翼直径 28.0m
- ロータ回転速度 43rpm
- 起動風速 5.5m/s
- 定格風速 13.0m/s
- 停止風速 24.0m/s
- 出力制御方式 翼ピッチ角制御
- 方位制御方式 ヨー駆動制御
- 発電機形式 かご型誘導発電機
[編集] 6,7,9,10号機
- 試験開始 平成7年10月
- 定格出力 300kW
- ハブ中心高さ 30.0m
- 翼直径 29.0m
- ロータ回転速度 43rpm
- 起動風速 5.5m/s
- 定格風速 14.5m/s
- 停止風速 24.0m/s
- 出力制御方式 翼ピッチ角制御
- 方位制御方式 ヨー駆動制御
- 発電機形式 かご型誘導発電機
[編集] 8号機
- 試験開始 平成12年7月
- 定格出力 300kW
- ハブ中心高さ 30.0m
- 翼直径 30.0m
- ロータ回転速度 16~50rpm
- 起動風速 2.5m/s
- 定格風速 14.0m/s
- 停止風速 25.0m/s
- 出力制御方式 翼ピッチ角制御+可変速運転
- 方位制御方式 ヨー駆動制御
- 発電機形式 永久磁石式多極同期発電機
[編集] 11号機
- 試験開始 平成12年3月
- 定格出力 500kW
- ハブ中心高さ 44.0m
- 翼直径 40.3m
- ロータ回転速度 18~38rpm
- 起動風速 2.5m/s
- 定格風速 14.0m/s
- 停止風速 25.0m/s
- 出力制御方式 翼ピッチ角制御+可変速運転
- 方位制御方式 ヨー駆動制御
- 発電機形式 多極同期発電機