碧海純一
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碧海 純一(あおみ じゅんいち、1924年6月27日 - )は、愛知県名古屋市出身の法学者。専門は法哲学。
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[編集] 来歴・人物
武蔵高等学校(旧制)、東京大学法学部卒。高等文官試験司法科試験に合格するも、団藤重光の勧めで学者の道を選ぶ。尾高朝雄の弟子。神戸大学法学部助教授、東京大学法学部教授、放送大学教授、関東学院大学教授を歴任。東京大学名誉教授。
従来、価値哲学としての色合いが強かった日本の法哲学界の中で、理論哲学としての法哲学を確立しようとした。その主張は、当初、分析哲学に近い立場に立脚し、形而上学的な命題を排除する傾向があった。神戸大学時代に出版された彼の主著『法哲学概論』の初版は、この立場から書かれ、その偶像破壊力は当時の法学生を魅了し、その明晰さと相まって、実定法学者にも強い影響を及ぼした(この点、同時期に発行された小林直樹『法理学上』と対比することにより、より明確になる)。その後、留学中にカール・ポパーの文献に触れることにより、批判的合理主義の立場に移行するようになる。
日本の法哲学界の第一線で活躍している長尾龍一、井上達夫、森際康友、嶋津格、桂木隆夫、森村進等を養成した。
学生時代は極東軍事裁判で弁護側の書類を英訳する仕事で忙しくなり、大学に行かず留年した。
[編集] 学歴
[編集] 職歴
- 1944年10月 海軍主計見習官
- 1948年 東京帝国大学特別研究生
- 1951年 神戸大学助教授
- 1961年 東京大学法学部教授
- 1997年 関東学院大学退職
[編集] 学界以外の社会的活動
[編集] 著書
- 『法哲学概論』(第1版、新版、全訂第1版、全訂第2版、全訂第2版補訂版)(弘文堂)
- 『法哲学論集』(木鐸社)
- 『合理主義の復権』(木鐸社)(増補版が複数出ており、収録論文が増えている点に注意)
- 『法と言語』(日本評論社)
- 『法と社会』(中公新書)