石原千秋
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石原 千秋(いしはら ちあき、1955年 11月30日- )は、日本の近代文学研究者。専攻は日本近代文学、特に夏目漱石の小説。
東京都狛江市生まれ。東京都立千歳高等学校を経て、1979年成城大学文芸学部国文学科卒業。1983年同大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退(文学修士)。 1983年東横学園女子短期大学助教授、1993年成城大学文芸学部教授を経て、2003年から早稲田大学教育・総合科学学術院教授。大学では、文学理論に関する授業のほか、村上春樹に関する講義も担当している(2005年度2006年度)。 1992年から日本近代文学会評議員、2005年から全国大学国語国文学会理事、2006年から日本学術会議連携会員。
小森陽一とともに『漱石研究』(翰林書房)の編集者を務めた(2005年11月の第 18 号で終刊)。また、自息の私立中学受験を機に、中学入試、さらには高校入試、大学入試などにおける一連の国語入試問題について、テキスト分析や言説分析の観点からの興味深いエッセイを著し、入試国語5部作として一通りのまとまりを見た。
石原自身は、東京都立千歳高等学校卒業の後、大学受験時は1浪を経て、成城大学の2期入試(今で言う私大の3月入試)で合格しており、受験生時代、大学~大学院時代を通じての師は、『新釈現代文』(新塔社)の著者で成城大学教授(のち名誉教授、故人)の高田瑞穂である。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『反転する漱石』(青土社, 1997年11月)
- 『漱石の記号学』(講談社選書メチエ, 1999年4月)
- 『テクストはまちがわない』(筑摩書房, 2004年3月)
- 『漱石と三人の読者』(講談社現代新書、2004年10月)
- 『「こころ」 大人になれなかった先生』(みすず書房、2005年7月)
- 『国語教科書の思想』(ちくま新書、2005年10月)
- 『Jポップの作詞術』(HNK出版 生活人新書、2005年11月)
- 『学生と読む『三四郎』』(新潮選書、2006年3月)
- 『大学生の論文執筆法』(ちくま新書、2006年6月)
- 『百年前の私たち』(講談社現代新書、2007年3月)
- 『未来形の読書術』(ちくまプリマー新書、2007年7月)
- 『秘伝 大学受験の国語力』(新潮選書、2007年7月)
- 『謎とき 村上春樹』(光文社新書、2007年12月)
- 『中学入試国語のルール』(講談社現代新書、2008年3月)
- 『ケータイ小説は文学か』(ちくまプリマー新書、2008年6月)
入試国語 5 部作
- 『秘伝 中学入試国語読解法』(新潮選書、1999年3月)
- 『小説入門としての高校入試国語』(NHKブックス、2002年4月)
- 『評論入門としての高校入試国語』(NHKブックス、2005年3月)
- 『教養としての大学受験国語』(ちくま新書、2000年7月)
- 『大学受験のための小説講義』(ちくま新書、2002年10月)
関連論文に、「なぜ入試の国語に小説が出題できるのか」 『環』(藤原書店) 2001年 Winter 4号、pp. 263-269. などがある。
[編集] 編著
- 『夏目漱石 3』 (有精堂出版, 1985.7)
- 『夏目漱石』 (有精堂出版, 1990.4)
[編集] 共著
- 『読むための理論』 (世織書房, 1992.3)
- (小森陽一) 『漱石を語る 1』 (翰林書房, 1998.12)
- (小森陽一) 『漱石を語る 2』 (翰林書房, 1998.12)