知的生産性
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製品の仕上がりが一時間に何個、という形で計られていた工場生産性が、オフィスの中で知的成果物を生み出す効率に援用されるようになった時から知的生産性(ちてきせいさんせい)という言葉の悲劇が始まる。
書類のタイピングを一時間に何枚、伝票を何枚という形で量的に捉えられる成果物ではなく、あくまで事業を推進するにあたって必要な成果物を生み出す効率を図るものなのでその測定は困難を極める。便宜的にABC(Activity Based Costing)という形で人件費を元に手間をコストに換算する生産性測定手法がコストダウンという文脈の中で語られる事はある。
「知的生産性」は早期に 「基本投入費原理」に基づく「総合生産性指標」の一環として再定義される必要があります。 現在の「知的生産性」の 混乱と曖昧さは、扱う人が自身で気付かぬまま、それを 「労働生産性」の一環(延長)として考えていることから起こっています。 「知的生産性」を正しく扱うには すべて分母(投入)を「基本投入費⇒(期間設備費+期間労務費)」に統一し、分子(産出)に物量・付加価値のほかに、IEでいう「業種別ワーク・カウント」を策定しなければなりません。