田宮流
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田宮流（たみやりゅう）は居合の始祖と言われる林崎重信（林崎甚助）の五大高弟の一人、田宮重正が開いた居合と剣術の流派。
田宮重正は当時の柄の平均的な長さよりも三寸程長い長柄の刀を考案、推奨した。また、田宮の居合は美しく、『美の田宮』と賞賛された。
流名は、紀州藩初代藩主、徳川頼宣に仕えた、二代目の田宮長勝の頃より田宮流と称した。
紀州藩での田宮流は、直系の五代目までを「古田宮流」、養子相続の六代目以降を「紀州田宮流」と呼ぶ。現在では紀州藩伝の田宮流は失伝したと考えられる。
田宮流は明治廃藩置県後も多くの地域で伝承されていたが、多くは失伝しており、窪田派田宮流の真貝忠篤の系統の形1本が現存していると言われています。
現在、紀州藩の支藩であった伊予西条藩（紀州徳川家御連枝）に伝承された田宮流から分かれた田宮神剣流（西条市無形文化財指定）も、「田宮流」と称しています。
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