瑞泉寺 (京都市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| 瑞泉寺（京都市） | |
|---|---|
| 所在地 | 京都府中京区木屋町三条下る石屋町１１４−１ |
| 山号 | 慈舟山 |
| 宗派 | 浄土宗西山禅林寺派 |
| 本尊 | 阿弥陀如来 |
| 創建年 | 慶長16年（1611年） |
| 開基 | 立空桂叔 |
| 正式名 | 慈舟山瑞泉寺 |
慈舟山瑞泉寺（ずいせんじ）は 京都府京都市中京区木屋町三条下る石屋町にある寺院である。
目次 |
[編集] 歴史
桃山時代ここは三条河原の中洲であった。高瀬川の工事中に偶然発見された石に秀次悪逆塚と刻まれていた。それは文禄4年自害させられた、豊臣秀次公の石塔だった。実は高瀬川の開削責任者だった京都の豪商、角倉了以の実弟吉田宗恂は、秀次に仕えていた。幸いに秀次事件の連座は免れたが、慶長15年に亡くなっていた。宗恂の一周忌の慶長16年に、了以は秀次の菩提を弔うために、秀次の戒名「瑞泉寺殿」から名を取り、瑞泉寺を建立した。
瑞泉寺は建立以来400年間にわたり、冤罪により、死罪となった豊臣秀次と一族・家臣の菩提を供養してきた。この地は観光地の近くとあって、当寺院に来訪する人が多く、秀次公と一族・家臣の菩提に向かって、手を合わせる人が絶えることがない。
[編集] 墓所
- 豊臣秀次公 墓石（秀次の首が入れられた石の櫃）
- 秀次公の幼児、妻妾たち三十九人の五輪の塔
- 賜死した家臣十人の五輪の塔
[編集] 寺宝
処刑者の辞世の和歌
[編集] 補足
豊臣秀次公と母とも（智：日秀）の墓所は、善正寺にある。
毎年命日の7月15日に、善正寺と瑞龍寺の住職により、滋賀県近江八幡市にある、八幡山（秀次の時代八幡山城があった）で、秀次公の供養が行われている。
[編集] 脚注
[ヘルプ]
[編集] 参考文献
- 瑞泉寺縁起より
- 山折哲雄、槇野 修「京都の寺社505を歩く」PHP新書2007年 ISBN 4-569-69247-0
