狩野山雪
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狩野山雪(かのうさんせつ、天正17年(1589年) - 慶安4年3月12日(1651年5月1日))は、狩野派の絵師。慶長10年(1605年)に狩野山楽の門人で、後に婿養子となる。実父は肥前国の千賀道元。号は「蛇足軒」「桃源子」。幾何学的構図で知られる。
蔵書家で学者としての側面を持ち歴史研究を行った。山雪の子・狩野永納が著した『本朝画史』は日本絵画史の基本史料として知られるが、山雪の草稿を永納が完成させたもの。
[編集] 代表作
- 天球院襖絵(京都・妙心寺天球院)1631年 重要文化財
- 桂春院襖絵「松に三日月図」(京都・妙心寺桂春院)1632年
- 歴聖大儒像(東京国立博物館・筑波大学)1632年
- 藤原惺窩閑居図(根津美術館)1639年
- 天祥院襖絵(京都・妙心寺天祥院)1647年
- 老梅図(メトロポリタン美術館)1647年 旧妙心寺天祥院襖絵
- 雪汀水禽図襖絵(個人蔵)重要文化財 京都国立博物館委託
- 曲水宴図屏風(京都・随心院)重要文化財 京都国立博物館委託
- 富士三保松原図
- 夏冬月夜山水図屏風
- 住吉社頭・須磨明石図
- 長恨歌画巻(アイルランド、チェスター・ビーティー・ライブラリィ)