清滝信宏
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清滝信宏(1955年-)は日本の経済学者、プリンストン大学の教授。ニューケインジアンであり、マクロ経済学のミクロ的基礎付けを行ったことで知られている。
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[編集] 経歴
1985年にハーバード大学でPh.dを取得後、ウィスコンシン大学、ミネソタ大学、ロンドン経済大学で教鞭を取り、プリンストン大学に移った。 1997年に日本経済学会から中原賞を受賞し、1997年にヨーロッパ経済学会からユルヨ・ヨハンソン賞を受賞(ジョン・ムーアと同時受賞)した。
[編集] 貢献
1987年、オリビエ・ブランシャールとともに独占的競争が集合的需要にもたらす重要性を考察した。マクロ経済学でニューケインジアンの文献は独占的競争を前提としているがそれはこの論文による。 1989年、ランダル・ライトとともに貨幣の役割を考察し、それが相対取引では成り立たないような多くの財を交換させることで経済効率を高めることを示した。これはジェヴォンズの「欲求の二重の一致が取引を阻害する」という直観をフォーマルにしたもので、清滝・ライトモデルとして知られている。
また松山公紀や松井彰彦とともに貨幣についての考察も行った。
1997年には、ジョン・ムーアとともに経済に対しての小さなショックが大きな影響を与えることを示した。これは信用の役割を強調したものである。
[編集] 外部リンク
[編集] References
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