津軽暖流
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津軽暖流 (つがるだんりゅう、英:Tsugaru Warm Current)とは津軽海峡を西から東へ流れる海流のこと。津軽海流(つがるかいりゅう)とも呼ばれる。対馬海流は津軽海峡西口で二分し、津軽海峡を抜けるものを津軽暖流、そのまま北海道沿岸を北上し宗谷海峡を抜けるものを宗谷暖流という。海峡を抜けてからすぐ南下する場合(冬季に多い)と、襟裳岬の南西約74km付近まで達してから南下する場合(夏季に多い)があり、流速は1~3ノットで、冬季よりも夏季のほうが比較的強い流れとなっている。水温は冬でも7℃以上で、盛夏には22℃まで上がることがある。中央部の塩素濃度は年間を通じて18.75‰以上で、塩分濃度は33.9‰以上。この流れには潮位差の大きい太平洋の潮汐と潮位差の少ない日本海の潮汐が大きく影響しており、時刻により流れは大きく変化する。 津軽海峡の最も浅い水深は130mほどなので津軽暖流の厚さも200mほどでその下には親潮系冷水が入り込んでいる。