池田健太郎
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池田 健太郎（いけだ けんたろう、1929年5月19日 - 1979年11月7日）は、日本のロシア文学者。
愛知県生まれ。本名・豊。東京大学仏文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻修了。立教大学講師、東大助教授を務めたが、1969年、大学紛争の中で退職。1975年、『プーシキン伝』により読売文学賞受賞、1979年、『「かもめ」評釈』により芸術選奨文部大臣新人賞を受賞したが、同年11月、50歳で死去。
在学中から神西清に師事し、プーシキンを研究、また神西と、スローニム『ロシア文学史』、ツルゲーネフ『散文詩』などを共訳。神西、原卓也とともに、『チェーホフ全集』を完成。ほかにドストエフスキーの翻訳など、短い生涯ながら業績は多い。
[編集] 著書
- ロシアの文学 木村彰一,北垣信行と共著 明治書院 1966
- チェーホフの生活 中央公論社, 1971
- プーシキン伝 中央公論社, 1974（のち文庫）
- 「かもめ」評釈 中央公論社, 1978（のち文庫）
- わが読書雑記 中央公論社, 1980
- チェーホフの仕事部屋 新潮選書, 1980
[編集] 翻訳
- 石の花 パーヴェル・バジョーフ著 神西清,池田豊共訳 河出書房 1953
- ロシア文学史 マーク・スローニム 神西清と共訳 新潮社 1957
- ソビエト文学史 マーク・スローニム 神西清と共訳 新潮社 1958
- 散文詩 イワン・ツルゲーネフ 神西清と共訳 岩波文庫、1958
- 犯罪を追って ある警察人の生涯 ハリイ・ゼーダーマン 東京創元社 1959
- ドストエーフスキイの三つの恋 マーク・スローニム 角川書店, 1959
- 消えた犠牲 ベルトン・コッブ 東京創元社, 1959
- チェーホフ全集 全16巻中央公論社、1960－61
- オネーギン アレクサンドル・プーシキン 岩波文庫, 1962
- 罪と罰 世界の文学、フョードル・ドストエフスキー 中央公論社、1963（のち旺文社文庫）
- カラマーゾフの兄弟 世界の文学 フョードル・ドストエフスキイ 中央公論社、1966（のち文庫）
- 悪霊 世界の文学、ドストエフスキー 中央公論社 1969
- 夫チェーホフ オリガ・クニッペル 麦秋社 1979
[編集] 編著
- チェーホフの思い出 （編）中央公論社 1960
