段正淳
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段正淳(だんせいじゅん、生没年不詳、在位:1095年 - 1108年)は、大理国の15代国王。後大理国の初代国王。保定帝の弟。諡号は文安皇帝、廟号は中宗。
1094年、保定帝が高昇泰に王位を簒奪され、大理国はいったん消滅した。1095年、高昇泰がに病没する直前に子の高泰明に対し政権を段氏に返還することを命じ、これにより段正淳が即位した。段氏政権が中断した後に王統が復活したため、段正淳以降の大理国を後大理国と称すことがある。即位した段正淳であるが、政権内ではなおも高氏が大きな影響力を有し、宰相はその後も高氏より登用された。
1096年、天授と改元した。以後、開明、天政、文安といった元号を建てた。1103年、高泰運を北宋に遣使した。1108年、子の段正厳に譲位して出家した。
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