横山泰三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

本名が同じ吉本興業の芸人についてはたいぞうをご覧ください。

ウィキポータル

カテゴリ

プロジェクト

横山泰三（よこやまたいぞう、男性、1917年 2月28日 - 2007年 6月10日）は昭和の漫画家。高知県出身。漫画家の横山隆一は実兄。

帝国美術学校（現在の武蔵野美術大学）で洋画を学ぶ。戦後兄を手伝ううちに自分も漫画を描くようになる。その点と線とでもいうべき画風が戦後の漫画界に新風を巻き起こした。代表作は1954年から1992年まで朝日新聞に連載された1コマ政治漫画『社会戯評』（総連載数は13561回）、毎日新聞連載4コマ漫画『プーサン』など。

日本を代表する政治風刺漫画家として、数々の栄誉を受けるが、風刺漫画家の宿命というべき批判も多く、有名なものには「政治家の似顔絵が描けない風刺漫画家」「社会を批判する立場でありながら褒章/叙勲を授けるべからず、辞退すべし」などがある（なお横山は著名人の似顔絵を描いた連載を持っていたこともあり、決して似顔絵が描けない漫画家では無い）。

「社会戯評」を勇退後も、朝日新聞に度々寄稿していた他、80を過ぎてなお展覧会など精力的な活動をしていた。

2007年6月10日午前11時55分、肺炎のため神奈川県鎌倉市の自宅で死去。享年91（満90歳没）。