構造計算書
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構造計算書(こうぞうけいさんしょ)とは、建築構造物・土木構造物などの、構造計算の概要・仮定条件・計算式・計算結果などをまとめた書類である。構造計算書は、A4の紙で100枚~500枚程度になる。この書類によって、構造物は、固定荷重(死荷重)・積載荷重(活荷重)・積雪荷重・風荷重・地震荷重等に対して、安全であり、また使用上支障のないことが証明される。
建築においては、建築確認申請時に提出しなければならない書類のひとつである。ただし、特例として、2008年12月まで、小規模な木造建築物(4号建築物)に限り、提出を免除されている(構造計算をしなくてよいというわけではない)。構造計算書は、大切に保管されなければならない。
[編集] 構造計算書の内容
構造物の形式や種類にもよるが、構造計算書には主に次のことが記載されている(順不同)。なお、計算方法の多様化により、これに沿わないものもある。
- タイトル(○○邸構造計算書)・作者・作成日・目次
- 構造物の概要(床面積・階数・規模・用途・構造種別など)と略図面
- 参考文献(この計算が準拠している図書)
- 使用材料とその性能(規格・品質・長期許容応力度・短期許容応力度など)の一覧
- 固定荷重(死荷重)の計算
- 積載荷重(活荷重)の計算
- 積雪荷重の計算
- 風荷重の計算
- 地震荷重の計算
- 偏心率の計算(建築ではルート2・ルート3・ルート4の場合、又は木造の場合のみ)
- 層間変形角の計算(建築ではルート2・ルート3・ルート4の場合、又は木造の場合のみ)
- 剛性率の計算(建築ではルート2・ルート3・ルート4の場合、又は木造の場合のみ)
- 保有水平耐力の計算(建築ではルート3・ルート4の場合のみ)
- 時刻応答歴の計算(建築ではルート4の場合のみ)
- その他細部の計算
- 固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風荷重・地震荷重、またはこれらの組み合わせの荷重に対して、安全か、また使用上支障がないかの判定。