森彩奈江
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森 彩奈江(もり さなえ、1978年11月19日 - )は、静岡県出身のプロボウラーである。2007年プロデビュー。JPBA第40期生。ライセンスNo.429。神明ボウル所属。BS日テレで放送中のボウリング革命 P★Leagueでも活躍している。ニックネームは「シンデレラガール」。身長164cm、血液型A型、右利き。ピザーラとスポンサー契約。アメリカンボウリングサービスと用品契約。
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[編集] 略歴
[編集] 少女時代~大学時代
家族(両親と兄)とともにボウリングに親しんだ。小学5年でマイボウルを作り、6年からスクールに通いはじめた。中学ではバスケットボール部、高校ではフォークソング部に所属。
高校2年の1995年12月、第2回全国高校対抗選手権大会に同じ静岡県立静岡城北高等学校の1年先輩である片井文乃とペアを組んで出場し、優勝した。片井と森がいっしょに練習する機会は少なかったが、チームワークが抜群だった。
明治大学(仏文専攻)に入学し、ボウリング部に入部(1年余りバスケットボール部とかけもち)。ボウリング部に女子は1人しかいなかったが、チームが一丸となって勝利をめざす学生ボウリングの魅力にはまった。
[編集] プロテスト受験
2005年、2006年とプロテストを受けた。2005年は1次・2次テストとも4日間48Gでアベレージ185ピン以上が合格ライン。森は1次183.43ピン(48Gで75ピン不足)で合格しなかった。2006年は合格ラインが190ピンへと引き上げられた。森は1次187.60ピン(115ピン不足)でまた合格しなかった。
3度目の挑戦となった2007年に1次200.87ピン、2次197.97ピンで合格。念願のプロ入りを果たした。
[編集] ボウリングスタイル・人物
肩の強さを生かして、高いバックスイングから有数のスピードボウルを繰り出す。小学生のころからバックスイングが高かった。安定したコントロールを優先するため、バックスイングを小さくしたこともあるが、強いボウルを求めるうちに、元のスタイルに落ち着いている。
ストライクをとったときに、気合の入ったガッツポーズを見せる。P★leagueでのニックネームは「シンデレラガール」だが、じつはスポ根キャラ。アイドルのイメージとのギャップを楽しめる。
ボウルの重さは14ポンドだったが、よりパワーのある投球を目指して、2008年3月から15ポンドに変更した。
性格は気さくで謙虚。写真やサインにも気軽に応じる。涙腺が弱く、うれし涙も、くやし涙も流す。あこがれの男性アスリートは小野伸二。リラックマの大ファン。自らをふざけて「さる江」とも呼ぶ。
[編集] エピソード
[編集] 掛布の遊びたいし!
アマチュア時代の2005年11月、テレビ大阪「掛布の遊びたいし!」に、川上麻衣子、山本由紀(プロボウラー)とともに出演。森は掛布雅之とペアを組み、川上・山本ペアとスカッチダブルス(1投交代方式)で対戦した。
接戦で迎えた第10フレーム、掛布が4・7・10番のスプリットを出したが、森が2投目で「狙います」と宣言してこれをカバー。148-132で掛布・森ペアが勝利した。森は掛布から「これからの(プロテストに合格する)森さんが見えてきた」と期待の言葉をかけられた。
[編集] P★league
P★leagueには第3戦(2006年7月収録)で初出場した。まだプロ入り前で、ナショナルチーム以外のアマチュアとしては初の抜てきだった。次世代スター誕生の期待がかけられ、ユニフォームもボウリング選手のイメージを変える斬新なワンピースで注目されたが、1回戦で佐藤幸恵に敗れた(佐藤は初出場初優勝。現・小山幸恵)。
プロ合格後の第8戦(2007年5月収録)から再参戦し、第10戦(2007年9月収録)~第12戦(2008年1月収録)は、スポンサー契約したピザーラのユニフォームを着用。第13戦(2008年3月収録)・第14戦(2008年5月収録)と再び斬新さを打ち出し、衣装でもファンを楽しませている。
涙腺が弱いイメージをファンに植えつけたのは第10戦(2006年9月収録)。1回戦で谷川章子と2位争いを演じた森は、第10フレームでダブルをとれば逆転勝ちだった。1投目はストライクをとったが、運命の2投目は大きく1番ピンをはずれて6本に終わった。結果は谷川216ピンに対し、森は215ピンで2回戦進出はならなかった(谷川は第10戦で初優勝)。ゲーム後のインタビューでは「あんなひどい投球になってしまって…まだまだです」とテレビカメラの前で涙ぐんだ。
第8戦の1回戦突破以来、なかなか勝てなかったが、第12戦(2008年1月収録)で初めて2回戦突破、準決勝では敗れたものの、3位決定戦を制し、初の3位入賞、賞金獲得を果たした。
ボウルの重さを15ポンドに変えて初めて臨んだ第13戦(2008年3月収録)では、1回戦でP★leagueタイ記録の279ピンを出し、姫路麗(259ピン)との接戦を制した。
P★リーガー(P★leagueの出場選手)は、P★leagueのサイトにブログをもっているが、森は2007年度の選手別の記事投稿数(2007年49本)、記事に寄せられたコメント数(同499件)でトップである。記事数・コメント数の多さは、2007年3月にプロテストという大イベントがあったことも理由の1つだが、2008年に入ってからも、1月24日の記事(森が体調を崩したとの記事)に寄せられたコメント数は35件で、P★leagueブログの過去最多となっている。ブログにはしばしばリラックマとサルのフィギュアが登場する。
[編集] 主な戦績
- 1995年12月 第2回全国高校対抗選手権大会 優勝
- 2002年8月 第40回関東学生選手権 女子個人戦・女子オールエベンツ・女子マスターズ 優勝
- 2004年11月 プロボウリングレディース新人戦 アマチュアの部優勝
- 2008年1月(収録) P★league 第12戦 3位
[編集] 主なメディア登場
[編集] 雑誌
- 2006年12月 スポーツYeah!最終号「艶やかに強く」
- 2007年12月 月刊エンタメ2月号「次世代美人アスリート名鑑」
- 2008年1月 週刊ポストグラビア「美人ボウラー Sexy Strike Lesson!」
[編集] DVD
- 2006年9月 グレートエイジいまこそ第3号「健康ボウリング」
- 2007年12月 DVD「中山秀征ミラクルショットボウリング」
[編集] テレビ
- 2005年11月・2006年1月 テレビ大阪 掛布の遊びたいし!
- 2007年8月 九州朝日放送 ドォーモ「ボウリング甲子園」
- 2007年12月 テレビ静岡(2008年2月仙台放送) キングサブ第17回「ボウリング」