梅ヶ瀬渓谷
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梅ヶ瀬渓谷(うめがせけいこく)は、千葉県市原市にある養老川支流梅ヶ瀬川の侵食により形成された渓谷。
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[編集] 地理
梅ヶ瀬渓谷は市原市のほぼ南端にあり、渓谷を流れる梅ヶ瀬川は市原市の最高峰標高292メートルの大福山の南方約500メートル付近にその源を発し、小湊鉄道養老渓谷駅の南西約300メートル付近の市原市朝生原と同市折津の境界付近で養老川本流に流入する。4~5メートルの川の両岸には、長いところでは80メートルにわたって、高さ30~50メートルの梅ヶ瀬層と呼ばれる垂直に切り立った侵食崖を形成している。本渓谷の一帯は、すぐ東側に隣接する養老渓谷とともに千葉県有数の紅葉の名所として観光地となっている。また、渓谷の最深部には奈良の月ヶ瀬に習って梅ヶ瀬と命名し、この地に理想郷を建設しようとするも夢かなわずこの世を去った明治の教育者日高誠實邸宅跡があり、当時植栽されたカエデの大木がその名残を偲ばせている。
[編集] 見どころ
女ヶ倉(めがくら)から日高誠實邸宅跡まで川沿いにハイキングコースになっており、川の中の飛び石伝いに散策することができる。また大福山麓から日高誠實邸宅跡にかけても、もみじ谷の尾根伝いにジグザグにハイキングコースになっているが、こちらは前述ルートより傾斜が急であるので注意が必要である。
- 日高誠實邸宅跡(別名、旧日高邸・日高邸跡・梅ヶ瀬書堂跡)
- もみじ谷
- 大福山展望台
- 白鳥神社(日本武尊を祀っている。)
- 梅ヶ瀬茶屋
[編集] 交通アクセス
- 鉄道
- 小湊鉄道養老渓谷駅下車後、徒歩約90分
- 自動車
- 館山自動車道市原インターチェンジ下車、国道297号市原バイパスを光風台方面へ。小湊鉄道光風台駅付近より国道297号大多喜街道を南下、米沢交差点より県道81号市原天津小湊線(通称・清澄養老ライン)を養老渓谷方面へ。