李班
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李班(りはん、287年 - 334年)は、五胡十六国時代の成漢(前蜀)の第2代皇帝(在位:334年)。字は世文。廟号は哀帝。
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[編集] 生涯
287年、初代皇帝・李雄(武帝)の兄・李蕩の子として生まれる。李蕩は李雄の王朝創設の過程において協力し、武功を挙げて王朝創設の一端を担ったが、李蕩は戦死してしまった。李雄は兄の死に自らの責任を感じ、自分の後継者は実子では無く、兄の息子である利班を養子に迎えて皇太子としたのである。李雄が李班を皇太子に指名したのは、兄の死を悼んだだけではなく、彼が温厚で仁義に厚い賢人であったためともいわれている。
334年に李雄が死去すると、皇位を継承して第2代皇帝として即位する。しかし李雄の子である李期はこれを認めず、李班は李期とその兄である李越によって殺されてしまったのである。享年48。
[編集] 宗室
[編集] 父母
- 父:李蕩
- 養父:李雄(武帝)
[編集] 従兄弟
- 李期(幽帝)
- 李越
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