最後の一葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
最後の一葉(さいごのひとは)は、オー・ヘンリーの代表作の一つとなった短編小説。 心温まる物語で、オー・ヘンリーの作品中でも人気が高い。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
ワシントン・スクエアの芸術家が住む古びたアパートに住むジョンジー(ジョアンナ)は、肺炎で寝込んでしまい生きる気力を失っていた。
親友で同居人のスウはジョンジーを励まそうとするが、ジョンジーは窓の外の蔦の葉が落ちきると同時に自分も天に召されると信じ込んでおり、生きる気力を取り戻そうとしない。
同じアパートに住む貧しい三流絵師の老人ベアマンは、酒浸りのだらしない生活をしているぶっきらぼうな男だが、スウにジョンジーの病状を聞いてから何故か姿を現さなくなった。
嵐の次の朝、二人の娘は壁にただ一枚残る蔦の葉を見つける。その葉は次の朝も壁に残っていて、ジョンジーはそれを見て生きる気力を取り戻した。
実は、最後に残った葉はベアマンが嵐の中命がけで描いた最後にして最高の傑作であったが、そのために肺炎を引き起こし、亡くなっていた。ジョンジーは事実を知り、泣き崩れる。