昭訓門院春日局
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昭訓門院春日局(しょうくんもんいんのかすがのつぼね)は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての女官・歌人。権大納言二条為世の娘で、為道・為藤・為宗・為躬・為冬・為子(後醍醐天皇宮人)らの姉妹。内大臣西園寺実衡の妻で、西園寺公宗の母。
昭訓門院西園寺瑛子(西園寺実兼の娘・亀山天皇後宮)に女房として仕える。その後、昭訓門院の甥にあたる西園寺実衡の妻となり、公宗を産んだ。嘉暦元年(1326年)に夫と死別し、 建武2年(1335年)に息子公宗が誅殺されて以後は、公宗の妻日野名子(日野資名の娘)と遺児実俊を庇護した。
歌人として名高く、『続千載和歌集』以下の勅撰和歌集に40首入集する。また『文保御百首』や『貞和御百首』にも出詠し、二条派の主力歌人として活躍した。
[編集] 参考文献
- 近藤敏喬編『宮廷公家系図集覧』東京堂出版、1994年。
- 芳賀登ほか監修『日本女性人名辞典』日本図書センター、1993年。