明日泥棒

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この項目では小松左京のSF小説について記述しています。外薗昌也と別天荒人による漫画『明日泥棒』（あしたどろぼう）については明日泥棒 (漫画)をご覧ください。

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『明日泥棒』（あすどろぼう）は、小松左京によるSF小説。

[編集] 概要

漫画化されることの多い小松左京の小説作品にしても珍しく、佐多みさきと石森プロの手によって2度も漫画化されている。

佐多みさきによる漫画版の初出は1974年、芳文社。
石森プロによる漫画版の初出は1995年、ナガセ東進ブックスの描き下ろし単行本。

現在では、初出の新しい石森プロによる漫画版が一番手に入れやすいが、小説作品としてのこの作品も確認することができる。

[編集] あらすじ

平凡なサラリーマンである主人公は、戯画化された日本人そのものの姿をした宇宙人ゴエモンと出会う。彼は無理矢理に主人公の家に居候を決め込むが、周囲のやかましさに腹を立てるや、周囲一体を「静か」にさせてしまう。その効果は地球を一周。ここから話は大事に発展し始め、さらにCIAや右翼の大物が顔を出し、一方ではゴエモンの争奪戦が、他方では世界規模の力関係の変動が。その間、ゴエモンは『形而上学』をお楽しみ、大岩を頭に食らって悶絶。「誰が明日を盗んだのか?」CIAや日本政財界の裏の顔役まで巻き込んだ巨大な事件が始まる。

[編集] 登場人物

戸田雄三 - 本作の主人公。
ゴエモン - 妙な日本語（似非関西弁に他の地方の方言を混ぜたような言葉）を使う地球外生命体。

[編集] 関連作品

ゴエモンのニッポン日記 - 同じゴエモン（厳密には違うゴエモン）が日本滞在中に様々な事柄を見ては感想を述べ、筆者がその誤解を解こうとするという体裁のエッセイ的な小説。
牙の時代 - 本作同様、佐多みさきによって漫画化された。
未来泥棒 - サイトによっては、この作品のタイトルと混同し、タイトルを間違えている場合がある。

カテゴリ: 小松左京 | 日本のSF小説

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