明快
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明快（みょうかい、寛和元年（985年） - 延久2年3月18日（1070年5月1日））は、平安時代中期の僧。第32代天台座主。梨本僧正と号した。藤原魚名の末裔。没年については他に1066年・1071年説もある。
幼少時代に比叡山に入り明豪・覚運・尋睿の下で学び、皇慶・長宴・安慶らに従い谷ノ流の密教を受け、慶命より慈覚大師流密教をも受け、のち東塔円融房（梶井殿）に住して梨本流を唱えた。長暦元年（1037年）権律師・護持僧に任じられ、長久4年（1043年）権少僧都、永承4年（1049年）天王寺別当を兼ね（但し寛徳2年〈1045年〉説もある）、翌年の永承5年（1050年）には権大僧都に昇格し、天喜元年（1053年）天台座主に補任され（但し1054年説もある）更に法成寺別当・恵心院検校を兼ねた。翌年の天喜2年（1054年）大僧都法印になり、天喜3年（1055年）僧正に昇進。天喜4年（1056年）一条院仁寿殿にて安鎮法を修し、天喜5年（1057年）上東門院（藤原彰子）が法成寺内に建てた八角堂供養の導師を務め封75戸を賜る。康平3年（1060年）12月大僧正に任じられ、同5年諸職を辞そうとして奏請したが許されず、康平7年（1064年）源隆姫（藤原頼通室）に受戒した。治暦元年（1065年）大僧正を辞し、延久2年（1070年）3月18日86歳で入寂した。彼の弟子に覚尋・良真・仁覚・林豪・延殷らがいる。
