日本製イチゴ新品種の無断栽培問題
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日本製イチゴ新品種の無断栽培問題(にほんせいいちごしんひしゅのむだんさいばいもんだい)とは、日本国で新開発されたイチゴ新品種が大韓民国で無断で栽培されている問題である。
2005年現在、大韓民国でのイチゴ生産は、日本国で開発されたレッドパール、章姫などといった品種が大部分を占めている。これらの品種は国際植物新品種保護連盟(UPOV)により知的財産の概念が導入されており、栽培を行う際には品種を開発した者に対して栽培料を支払うこととなっている。しかしながら当該国は、それぞれユッポ、メヒャンなどと勝手な呼称を付けたばかりか、日本国に対する栽培料の支払いを行なってこなかった。
これに抗議する形で日本国の大韓民国産イチゴの輸入量は減少した。なお、大韓民国内ではイギリス品種のイチゴも生産されているが、イギリスに対しては栽培料を支払っている。
2007年からは大韓民国内の生産者と開発者との間で栽培料に関する議論が開始され、2008年以降は日本国の対象者に対しても栽培料の支払いが行われなければ成らないはずであるが、全く進展は無い。