掻巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本来の表記は「搔巻」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
掻巻とは袖のついた寝具のことで、綿入れの一種である。掻巻は体を全て包めるような大判の寝具で、全身を覆うシュラフのような形状によって保温性に富むため、主に寒さの厳しい東北地方等で使用されてきた。しかし、現在では使用する家庭が少なくなってきている。多くは冬の時期に使われていたが、子供に対しては寝冷え防止のため通年で使う場合もあった。 掻巻は、どてら等と同じように室内着に使用され、外部に着ていくことは無い。 問題点としては、寝返りを打ちにくく、暑くても布団のように払うことができないため、寝苦しくて起きた場合に帯をはずしてしか脱ぐことが出来ない。