成田祇園祭
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成田祇園祭(なりたぎおんさい)は、7月7日8日9日直近の金・土・日曜日に開催される千葉県成田市の成田山新勝寺のご本尊「不動明王」の本地仏である、奥之院・大日如来の祭礼の事。正確には「成田山祇園会(なりたさんぎおんえ)」と言う。この祭りは、成田山と旧成田の全町が参加する大規模なもので、大日如来のご尊体とした御輿が渡御し、合わせて10台の山車(だし)や屋台(やたい)が一斉に繰り出す。
[編集] 由来
- 成田祇園会は、1721年(享保6年)の文章の中に6月8日(旧暦)に権現の祭礼を行ったとあり「享保六年丑迄は祭礼踊仕り候」とあり、都合により中止になっていた物を奉行所に願い出て許可を得たと考えられ、つまり享保以前から祭りは在ったと考えられている。約280年の歴史がある。
- 当初は、成田山で管理する湯殿山権現社(現在のJR成田駅東口脇)を中心とした祭礼であった。氏子は住時33ケ村にも及び、時代の変貌と共に、明治初期の神仏分離政策以後、奥の院大日如来の祭礼へと移った。明治に入り、村から町へと変わり道路や商店が整備され、これに合わせて祭りも現在の形に近いものへとなっていったと考えられる。