忍者飛翔
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白泉社花とゆめ、別冊花とゆめで執筆されたシリーズもの。現在、メディアファクトリーから出版されている。
旧家・伍堂家の一人娘の乳母であった亡き母の遺言にしたがい、真琴を守り続ける謎の忍者「飛翔」の物語。
[編集] 主な登場人物
- 伍堂 真琴(ごどう まこと)
- 本作ヒロイン。女子高に通う16歳(高校2年生)。
- 旧家・伍堂家の一人娘だが、お転婆で気が強く、およそお嬢様らしくない性格。生まれてすぐに実母を亡くし、八重に育てられたため、ね太郎とは乳兄妹。家柄の所為か何かと事件に巻き込まれ、そのたびに飛翔に助けられている。ね太郎に想いを寄せる一方、飛翔にも心惹かれているが、ふたりが同一人物であることは知らない。
- ね太郎/忍者・飛翔(にんじゃ・ひしょう)
- 本作主人公。17歳。伍堂家に仕える使用人にして、真琴を守る使命を帯びた凄腕の忍者。人間の能力を遥かに越えた身体能力を持ち、並みの忍者では到底太刀打ちできない強さを誇るが、それらをいつどこで習得したのかは謎。
- 幼い頃、八重に連れられて伍堂家を出たが、八重の死後再び使用人として戻ってくる。普段は冴えない使用人「ね太郎」として、真琴や他の使用人たちにどやされながらも働いている(主に薪割りと真琴の世話)。また真琴の背中を流すなど、彼女の裸を見ることを唯一許されている。カナヅチで薪を割ることができる。しかし真琴の身に危険が迫ると、忍者「飛翔」の姿をとって真琴を守り抜く。なお、ね太郎は前髪が顔の半分を覆っており、飛翔は口当てで鼻から下が隠れているため、彼の顔の全容が明らかになったことは無い。
- また、「怪盗アマリリス」中の「アルカディア作戦」にも登場している。
- 八重(やえ)
- ね太郎の母で真琴の乳母。真琴は「ばあや」と呼んで慕っていた。劇中では故人であり、回想でしか登場しない。ね太郎に真琴を守るよう遺言して亡くなる。
[編集] 初出リスト
- 「忍者飛翔~桜の章~」所収
- 『忍者飛翔(第1話)』花とゆめ 1980年12号
- 『忍者飛翔(第2話)』花とゆめ 1980年13号
- 『忍者飛翔(第3話)』花とゆめ 1980年14号
- 『地蟲』コミコミ 1985年12月号
- 『木霊』デュオ 1983年5月号
- 「忍者飛翔~風の章~」所収
- 『生き人形(前編)』別冊花とゆめ 1994年1号
- 『生き人形(後編)』別冊花とゆめ 1994年2号
- 『鏡姫(前編)』別冊花とゆめ 1994年8号
- 『鏡姫(後編)』別冊花とゆめ 1994年9号
- 『紫(ゆかり)』別冊花とゆめ 1991年12月号
- 「忍者飛翔~雪の章~」所収
- 『雀蜂 (前編)』コミックフラッパー 2002年3月号
- 『雀蜂 (後編)』コミックフラッパー 2002年4月号
- 『影水晶』別冊花とゆめ 1996年6月号
- 『幽霊兵団 (前編)』別冊花とゆめ 1997年4月号
- 『幽霊兵団 (後編)』別冊花とゆめ 1997年5月号