彼女が水着にきがえたら
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『彼女が水着にきがえたら』(かのじょがみずぎにきがえたら)は、1989年6月に公開されたホイチョイ・プロダクションズ製作、原田知世主演の東宝映画。
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[編集] 概要
『私をスキーに連れてって』、『波の数だけ抱きしめて』などの、バブル景気時代に公開された『ホイチョイ3部作』の第2作。ウィンタースポーツをテーマにした前作とは代わってマリンスポーツをテーマにした。バブル景気時の作品らしく、広告代理店の電通が中心になって行った企業タイアップが多いのが特徴である。
- 原作:ホイチョイプロダクションズ
- 音楽:サザンオールスターズ
- 主題歌:サザンオールスターズ「さよならベイビー」(ビクターTAISHITAレーベル)
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
アパレルメーカーに勤めるOLの田中真理子は、同僚・恭世から相模湾上で行われるスキューバダイビングのクルーザーパーティに誘われる。広い海原のダイビングを楽しむ真理子と恭世だが、ふとしたことから仲間とはぐれ海中をさまようことになってしまう。遭難しかけた所を吉岡文男と大塚という二人に救われる。
彼らにクルーザーパーティの一行のところへ連れ戻してもらうが、真理子は文男に少しばかりの恋心を抱く。文男も真理子に淡い感情を抱き二人はいったん別れた。夜になり、船上パーティが開催されると、そこはどこもかしこも若い男女が付き合う合コンパーティになっていた。そして、真理子はそのパーティの主催者・山口から強引な誘いを受ける。逃げ回る真理子を執拗に追いかける山口のところへ、若い男たちの一団が現れ窮地の真理子を救い出す。救い出した男の名は吉岡文男。山口たちも文男たちを追跡し、海上、陸上と追激戦を繰り返す。そして、文男たちは山口たちを振り切り、「クラブ・ヒッチ」というバーにたどり着く。
真理子と文男はすっかり意気投合し、着替えを済ませ、「クラブ・ヒッチ」へ向かう。すると、真理子を執拗に求めた山口が悠然と席に座っていた。驚愕する真理子に文男の仲間たちは、ゲームだったとどんちゃん騒ぎ。一人気分を害した真理子はその場から帰ろうとする。
ところが、店内に飾ってある一枚の飛行機の写真を恭世が、「今日潜ったところで見た」とつぶやく。店内騒然となり、その場所はどこかと二人に詰め寄る。その飛行機とは朝鮮戦争のさなかに戦争成金が宝を積んだまま海中に墜落したダグラスDC-3型機でいまだ発見されていないというのだった。「馬鹿馬鹿しい」と話を信用しない真理子は文男にわずかな誤解といまだ捨てきれない恋心を残しつつその場を去る。それが、真理子と文男をめぐる宝捜しの大冒険活劇になるとは予想もつかないまま・・・。
[編集] スタッフ
- 監督:馬場康夫
- 製作:三ツ井康、相賀昌宏
- プロデューサー:河井真也、茂庭喜徳
- エグゼクティブプロデューサー:村上光一、堀口壽一
[編集] 出演
- 田中真理子:原田知世
- 吉岡文男:織田裕二
- 石井恭世:伊藤かずえ
- 浦野:竹内力
- ハロルド・ダック:安岡力也
- ジョン・リー:坂田明
- 「クラブ・ヒッチ」のマスター:白竜
- 謎の中国人:今井雅之
- 謎の中国人ボス:佐藤允
- 高橋裕子:田中美佐子
- 大塚:谷啓
- 山口:伊武雅刀