座金
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座金(ざがね)とは、ボルトをナットなどにより締め付ける際に挟み込む金属製の穴の空いた板状の機械部品。ワッシャーとも呼ばれる。ネジのサイズと対応して規格化されている。
被締結材にナットやボルト頭がめり込まないようにする、あるいは穴径がボルト径に比べて大きい場合、座面を安定させる場合などに用いられる。またスプリングワッシャー、ロックワッシャーなどは、振動などによりナットが緩むことを防ぐために用いられる。鋼製の他、用途によっては母材を傷つけないため、気密を保つためなどの目的でゴム、ポリカーボネートなどの材質も使用される。電気機器などで絶縁が必要な場合のために、紙製やプラスチック製のワッシャーが用いられることがある。逆に、アースとして利用される部位では必ず金属製のものを用いなければならない。
[編集] 種類
- 平ワッシャー(平座金)
- 平らな円盤状のもの。平ワッシャーはその名のとおり平面であるため、緩み止め効果は少なく傷つき防止目的に用いられる。(規格:JIS B1256)
- スプリングワッシャー(バネ座金)
- C字型で、少しねじれた形になっており、バネの働きをする。緩み止めに効果を発揮する。切り口をねじることによりバネ作用を持たせた座金で、ネジの緩み止めや脱落防止のために用いられる。(規格:JIS B1251)
- ロックワッシャー(菊座、歯付きワッシャー)
- 母材に食い込むことによって、ナットの回転を防ぐ
- テーパーワッシャー
- 母材にたいして穴の座面が水平でない型鋼(チャンネル等の型鋼)などにつかうもので座金の片側が母材とあわせて平行でないもの
- ウェーブワッシャー(波形座金)
- 平ワッシャーを曲げた形になっており、つぶれる事によりバネの働きをして、緩み止めに効果を発揮する。ネジの緩み止めや脱落防止のために用いられる。スプリングワッシャーの場合は、切り口から母材を保護するために平ワッシャーを入れる事があるが、ウェーブワッシャーの場合は必要ない。またスプリングワッシャーよりも薄手のため、ボルトの突き出し量が小さい所にも使用出来る。