広域複合企業チーム
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広域複合企業チーム(こういきふくごうきぎょうちーむ)とは、2003年2月20日に行われた日本野球連盟の定期評議員会で提起された「21世紀の社会人野球チームモデルケース」で示されたチーム運営の一形態である。この場合、日本野球連盟にはクラブチーム登録ではなく会社(実業団)チーム登録の扱いを受けることができる。よって、全日本クラブ野球選手権大会には出場することが出来ない。
チームは複数の企業または団体で組織し、選手は雇用元の企業から給与の支払を受ける。ユニフォームは統一のものを使うが、所属の企業を示すワッペンをつけることができる。
2003年からこの制度が運用され、市民球団かずさマジック(元新日本製鐵君津)、硬式野球クラブ東海REX(元新日本製鐵名古屋)の2チームが広域複合企業チームとして活動してきたが、2006年シーズンからフェズント岩手が新たに広域複合企業チームとして活動を開始する。前2者は新日鐵という核になる企業があるのに対し、フェズント岩手は核となる企業がなく、中小企業の寄合的なチームであり、今後のチーム運営が注目される。
また、公式戦等の場内アナウンスで、選手名の後には最終学歴がコールされるのが通例であるが、広域複合企業チームの場合は、選手名の後に所属企業がコールされる。