巡航速度
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巡航速度(じゅんこうそくど)とは、航空機や船舶などが燃料の消費効率が最も良い状態で移動する速度。通常時の移動に用いられる、経済速度。
実際には、交通機関の場合は巡航速度よりもやや高い速度を採用する。これにより他の交通機関に対して優位を獲得できるため、多少の燃料を多く使ったとしても、経営的には正しい判断になることが多いためである。
[編集] 各交通機関の巡航速度
[編集] 航空
ジェット旅客機では、巡航速度は最大速度のやや下であることが多い。部分負荷時に燃料消費効率が悪いエンジンの特性が関係している。
ジェット戦闘機では、巡航速度はマッハ1以下であることが多く、最高速度の半分以下であることがほとんどである。これはアフターバーナーなどで最高速度はマッハ2を超えることが多いためである。
[編集] 自動車
自動車の場合、レシプロエンジンは最高出力よりもかなり下で最も燃料消費効率が良くなるため、最大速度に比べて巡航速度は大幅に低い。