川田谷古墳群
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川田谷古墳群(かわたやこふんぐん)とは埼玉県桶川市の川田谷地区にある古墳の密集地帯のこと。
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[編集] 概要
川田谷地区の荒川東部、川沿いには多数の古墳が確認されてきた。江戸時代から確認されているものもあったが明治維新以降に開発により破壊されたものも多い。調査によって6世紀前半から7世紀後半頃に造られたものと判明した。
この古墳群には更に四つの支群があり、それぞれ西台支群、原山支群、柏原支群、樋詰支群という。西台支群に残る古墳は1基のみ。柏原支群は埴輪等の出土品があるものの古墳そのものはほぼ全てが潰されている。樋詰支群の古墳もほぼ全滅だが熊野神社古墳はここにある。ここの出土品は国指定の文化財になっている。また古墳も県指定の文化財になっている。原山支群のうち、特に9基の古墳は原山古墳群と呼ばれていて、桶川市指定の文化財となっている。原山支群はこれ以外にも広がるが消滅したものもある。
[編集] 古墳
- 熊野神社古墳
- 川田谷ひさご塚古墳
- 城髪山古墳
特定の名前があるものもあるがほとんどは支群名と番号の組み合わせになっている。(例「原山1号墳」)
[編集] 圏央道の開発
原山古墳群は桶川市の北西部に位置し、この付近には首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が敷設される予定になっている。2008年には工事中に新たな遺跡が発見された。