岩田弘
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岩田 弘(いわた ひろし、1929年 - )は、日本の経済学者・マルクス経済学研究者。立正大学名誉教授。日本の代表的なマルクス経済学者である宇野弘蔵に師事し、宇野経済学に依拠しつつ世界資本主義論と呼ばれる独自の理論を構築した。その理論は,鈴木鴻一郎をはじめとする当時のマルクス経済学研究者たちに強い影響を与え、また、1960年代から1970年代かけての日本の学生運動にも一定程度の影響を与えたとされている。
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[編集] 略歴
三重県出身。名古屋大学経済学部卒業、1957年東京大学大学院社会科研究科博士課程修了。経済学博士。1964年立正大学経済学部教授を経て2000年立正大学名誉教授。
[編集] 著書
- マルクス主義の今日的課題―現代革命論入門 (1966年)
- マルクス経済学〈上〉―資本論 帝国主義論現代資本主義 (1967年)
- マルクス経済学〈下〉―資本論 帝国主義論 現代資本主義 (1969年)
- マルクス経済学 (1972年)
- 資本主義と階級闘争〈1〉―共産主義 (1972年)
- 現代社会主義と世界資本主義―共同体・国家・資本主義(1989年)
- 世界資本主義〈1〉新情報革命と新資本主義の登場(2006年)
- 現代社会主義と世界資本主義―共同体・国家・資本主義(2006年)