岩木山神社
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岩木山神社 | |
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神門と拝殿 |
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所在地 | 青森県弘前市百沢字寺沢27 |
主祭神 | 顕国魂神 多都比姫神 大山祇神 坂上刈田麿 宇賀能賣神 大山咋神 |
社格等 | 国幣小社・別表神社・津軽国一宮 |
創建 | 宝亀11年(780年) |
例祭 | 旧暦8月1日(八朔祭) |
岩木山神社(いわきやまじんじゃ)は、青森県弘前市百沢の岩木山の南東麓にある神社。別称、「お岩木さま」「お山」「奥日光」。旧社格は国幣小社で、津軽国一宮とされる。
現存する社殿や楼門は江戸時代初期から元禄時代にかけて代々の津軽藩主が造営・寄進したもので、本殿・拝殿・奥門・楼門等が重要文化財に指定されている。
目次 |
[編集] 歴史
宝亀11年(780年)、岩木山の山頂に社殿を造営したのが起源とされる。延暦19年(800年)、岩木山大神の加護によって東北平定を為し得たとして、坂上田村麻呂が山頂に社殿を再建し、父の坂上刈田麿を合祀したとされる。十腰内地区に下居宮(おりいのみや=麓宮)を建立し、山頂を奥宮とした。この下居宮は、現在は厳鬼山神社となっている。寛治5年(1091年)、神宣により、十腰内地区から岩木山東南麓の百沢地区に遷座し、百沢寺と称したのが現在の岩木山神社となっている。
明治の神仏分離以前には、岩木山の山頂に阿弥陀・薬師・観音の3つの堂があり、百沢寺岩木山三所大権現と称した。近世には、津軽藩の総鎮守として歴代藩主から崇敬された。
明治6年、国幣小社に列格された。
[編集] 祭神
- 顕国魂神(うつしくにたまのかみ)(=大己貴命)
- 多都比姫神(たつびひめのかみ)
- 大山祇神(おおやまつみのかみ)
- 坂上刈田麿(さかのうえのかりたまろのみこと)
- 宇賀能賣神(うかのめのかみ)
- 大山咋神(おおやまくひのかみ)