夜の女王のアリア
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『夜の女王のアリア』（よるのじょおうのアリア）は、モーツァルト作曲のオペラ『魔笛』で歌われるアリア。
目次 |
[編集] 曲名
『魔笛』の登場人物「夜の女王」が歌うアリアであることから、このように称される。「夜の女王」は劇中で2つのアリアを歌うが、単に『夜の女王のアリア』という場合には2番目のアリアのみを指すのが一般的である。これは2番目のアリアが、1番目のアリアと比べ、オペラを普段慣れ親しまないものにもメロディーが知られているからである。
[編集] 2番目のアリア
詳細は夜の女王のアリア (2番目)を参照
夜の女王が娘のパミーナにザラストロを殺すように迫る第2幕の場面で歌われる『魔笛』を代表する有名なアリアである。ザラストロへの激しい復讐の思いが、超絶技巧を要するコロラトゥーラで歌われる。
「夜の女王のアリア」という通称で広く知られているが、より正確な曲名は歌い出しの「Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen」である。日本語に直訳すれば「地獄の復讐は我が心に煮えたぎり」という意味だが、翻訳者によって「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」や「復讐の心は地獄のように」等と様々に訳される。プッチーニ「誰も寝てはならぬ」やヴェルディ「乾杯の歌」等の他の著名なアリアと異なり、厳密にいえば本曲の定まった名称・通称は日本にない。
映画「アマデウス」でもテレビドラマの「のだめカンタービレ」でも非常に印象的なシーンで使われた。
[編集] 1番目のアリア
第1幕で歌われる。レチタティーヴォの後、ラルゴが続き、その後極めて技巧的なコロラトゥーラが出現する。2番目のアリアほど広く知られてはいないものの、コロラトゥーラ・ソプラノの為の名曲で、2番目のアリアと同様に極めて高い歌唱技術を要する。
より正確な曲名は、歌い出しの「O zitt're nicht, mein lieber Sohn!」（あぁ、怖れおののかなくてもよいのです、わが子よ!）であるが、2番目のアリアと同様に日本語では種々に訳されており、定訳はない。
