坂手洋二
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坂手 洋二(さかて ようじ、1962年 - )は、日本の劇作家。劇団「燐光群」主催。日本劇作家協会会長。岸田国士戯曲賞選考委員。
岡山県生れ。岡山県立岡山芳泉高等学校、慶應義塾大学文学部国文学科卒。山崎哲の転位・21に参加の後、1983年、劇団燐光群を旗揚げ、「黄色犬」でデビュー。左翼的色彩の強い前衛劇を作・演出してきたが、1987年の「カムアウト」で注目され、1991年、「ブレスレス」で岸田國士戯曲賞受賞。1999年、平野共余子の、GHQによる検閲についてのノンフィクションから題名を借りた「天皇と接吻」で読売演劇大賞、2003年、「屋根裏」で読売文学賞、2005年、「だるまさんがころんだ」で鶴屋南北戯曲賞、朝日舞台芸術賞受賞。
坂手の作品は「社会派」と呼ばれる。社会問題のほか、ラフカディオ・ハーンをモティーフにしたもの(「神々の国の首都」など)もある。「光文63年の表具師幸吉」「トーキョー裁判」「天皇と接吻」などでは昭和天皇の戦争責任を問題にするのみならず、「歌舞伎を救った」と言われる米国人バワーズを指して、歌舞伎に救う価値などないと登場人物に断じさせるなど、日本文化批判を行っている[要出典]。
[編集] 刊行作品
- トーキョー裁判/危険な話offside 而立書房, 1991
- ブレスレス/カムアウト 而立書房, 1991
- 火の起源 而立書房, 1994
- 青空のある限り 而立書房, 1996
- くじらの墓標 而立書房, 1998
- 天皇と接吻 カモミール社, 2001
- 最後の一人までが全体である れんが書房新社, 2003
- 私たちはこうして二十世紀を越えた 新宿書房, 2003
- だるまさんがころんだ カモミール社, 2005