国際連合危険物輸送勧告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国際連合危険物輸送勧告(こくさいれんごうきけんぶつゆそうかんこく、United Nations Recommendations on the Transport of Dangerous Goods)は、国際的な危険物の輸送における安全性を確保するために国際連合に設置された国際連合危険物輸送専門家委員会[1]により2年毎にだされている勧告。危険物輸送に関する勧告などともいわれる。
最新版は第14版である。[2]国際海上輸送に関するIMOによって発行される国際規則(IMDGコード)や国際航空輸送に関する国際的規則であるいわゆるIATA規則はこれに準じている。
日本においても、海上輸送や航空輸送においてはこれらの規則に準じた法となっている。一方で、陸上輸送における国際化は遅れていることが知られている。また、消防法における危険物の分類は、国際的な規則との違いが大きいことが知られているが、一部、平成10年の改正で国際的な分類への歩み寄りが見られる。[3]
- 「危険物輸送に関する勧告」
- 9クラス(class)の分類
- 数区分(division)
- 9クラス(class)の分類
[編集] 日本での規定
危険物船舶運送及び貯蔵規則(昭和三十二年八月二十日運輸省令第三十号)によれば、下記のように分類され、これがほぼ同等の分類となっている。
- 一 火薬類
- 二 高圧ガス
- 三 引火性液体類
- 四 可燃性物質類
- 五 酸化性物質類
- 六 毒物類
- 七 放射性物質等
- 八 腐食性物質
- 九 有害性物質