吹上藩
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吹上藩(ふきあげはん)は、下野国都賀郡吹上(現在の栃木県栃木市吹上町)に存在した藩。藩庁は吹上陣屋に置かれた
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[編集] 藩史
筑後国久留米藩主である有馬氏(摂津有馬氏)から分家して成立した一流は徳川忠長、紀州徳川家に従ったため譜代の家臣となっていた。上総国五井藩主であった有馬氏郁は天保13年(1842年)に下野吹上へ移封されたことから、ここに吹上藩が立藩した。
有馬氏郁は文久2年(1862年)10月17日に死去。後を有馬氏弘が継いだ。氏弘は戊辰戦争では新政府側に与して奥州に出兵した。ところが翌年、このときの軍費や戦死者の手当金をめぐって有馬氏の家臣団の一部が江戸藩邸に斬り込んで、若年の氏弘を欺いて私腹を肥やしているとの理由から、家老などを殺害するという事件が起こった。
明治4年(1871年)7月の廃藩置県で吹上藩は廃藩となり、栃木県に編入された。
[編集] 歴代藩主
[編集] 有馬(ありま)家
譜代。1万石。