吉川英史
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吉川 英史(きっかわ えいし、吉川英士、1909年2月13日 - 2006年4月13日)は、音楽学者、文化功労者。
広島県生まれ。旧姓・佐藤、本名・英士。東京帝国大学美学科卒。東京帝大講師を経て、戦後東京芸術大学教授、邦楽科の新設に尽力し、日本の伝統音楽の意義と重要性を説いて、戦後の邦楽の隆盛に一役かった。その後武蔵野音楽大学教授、東洋音楽学会会長、義太夫協会会長、琵琶楽協会会長、宮城道雄記念館館長、雑誌『季刊邦楽』主幹などを歴任し、1994年文化功労者。長男の吉川周平は京都市立芸術大学日本伝統音楽センター所長、三男吉川良和は美学者、一橋大学教授。
[編集] 著書
- 日本音楽の性格 吉川英士 わんや書店, 1948
- 邦楽鑑賞 NHK放送「邦楽鑑賞の手引」 吉川英士 宝文館 1952
- 邦楽鑑賞手帖 吉川英士 創元社, 1953
- 邦楽鑑賞入門 吉川英士 創元社, 1959
- 宮城道雄伝 この人なり 新潮社, 1962
- 日本音楽の歴史 創元社, 1965
- 邦楽への招待 宝文館出版, 1967
- 邦楽と人生 創元社, 1969
- 日本音楽の美的研究 音楽之友社, 1984
- 日本音楽文化史 (編)創元社, 1989
- 謝々天庵主人回想録 邦楽社, 1994
- 米川文子人と芸(編) 双調会, 1996
- 三味線の美学と芸大邦楽科誕生秘話(編)出版芸術社, 1997
[編集] 記念論集
- 日本音楽とその周辺 吉川英史先生還暦記念論文集 小泉文夫,星旭,山口修責任編集 音楽之友社 1973