台湾地方自治聯盟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台湾地方自治聯盟(たいわんちほうじちれんめい)は、台湾民衆党が分裂して誕生した保守的な社会団体。
1930年8月17日、台中市の醉月楼酒家にて出席者227人により設立が宣言され、林献堂・土屋達太郎を顧問とし、楊肇嘉・蔡式穀等5名を常務理事に選出した。聯盟は総督府からその活動を認められ、1935年の第1回市会及び街荘協議会員選挙で相当の成績を収めた。その一方で台湾民衆党及び左派活動家からは、日本政府寄りの政治的立場に対する批判が起こり、自治聯盟を「第二の公益会」(公益会は親日派の辜顕栄等により設立された組織)と呼んで非難した。
戦時体制による国民精神統一運動の中、民衆党・新文協・台湾共産党などは官憲の取締りを受けたが、自治聯盟は活動を続け、1937年7月15日になり解散した。