古河機械金属
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種類 | 株式会社 | ||||
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市場情報 |
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本社所在地 | 〒100-8370 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 |
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電話番号 | 03-3212-6570 | ||||
設立 | 1918年4月15日 | ||||
業種 | 非鉄金属 | ||||
代表者 | 代表取締役社長 相馬信義 | ||||
資本金 | 282億818万円(2007年3月31日現在) | ||||
売上高 | 単独355億23百万円 連結2,007億49百万円 (2007年3月期) |
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総資産 | 単独1,457億97百万円 連結2,170億27百万円 (2007年3月期) |
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従業員数 | 単独213人 連結2,280人 (2007年9月30日現在) |
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決算期 | 3月 | ||||
主要株主 | 朝日生命保険相互会社 6.90% 清和綜合建物株式会社 3.71% 株式会社損害保険ジャパン 3.41% (2007年9月30日現在) |
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外部リンク | www.furukawakk.co.jp | ||||
特記事項:創業は1875年8月 | |||||
古河機械金属株式会社(ふるかわきかいきんぞく、英文名称:FURUKAWA CO.,LTD.)は、東京都千代田区丸の内に本社を置く非鉄金属製品および産業機械等を扱う企業である。
目次 |
[編集] 概要
明治8年(1875年)に古河市兵衛によって創業され、旧称は古河鉱業株式会社(ふるかわこうぎょう)で、足尾鉱毒事件の原因企業である。元々古河財閥の中核企業であり、同財閥のほとんどが古河鉱業の一部門としてスタートしている。足尾銅山で産出される銅の工業製品化を企画して設立されたのが古河電気工業、古河鉱業とドイツジーメンスとの合弁で銅線を大量に使用する電話交換機製造を目的に設立されたのが富士電機で、富士電機の子会社(古河鉱業から見れば孫会社)が富士通(旧富士通信機製造)、そのまた子会社(古河鉱業から見れば曾孫会社)にファナックやニフティ等がある。更にアルミニウム製品の製造を企画して設立したのが日本軽金属である。こうした経緯から、古河機械金属は現在も古河グループ(古河三水会)の資料では筆頭に名を連ねている。
東京証券取引所と大阪証券取引所の各一部に上場している。財閥の資金調達を引き受けていた古河銀行を1931年に救済合併したのが第一銀行であり、これはその後合併を繰り返して第一勧業銀行、みずほフィナンシャルグループとなった。現在の主取引銀行がみずほコーポレート銀行なのはこうした経緯を持つためである。
2005年3月から事業持株会社である古河機械金属を中核とする「古河機械金属グループ」となった。その主要事業は、「産業機械事業」、「開発機械事業」、「ユニック事業」、「金属事業」、「電子材料事業」、「化成品事業」、「不動産事業」、「燃料事業」、「その他」から構成されている。
[編集] 主要事業
- 産業機械事業―古河産機システムズ(株):環境機械、ポンプ、プラント・機械、パーキングシステム、耐摩・耐熱鋳物
- 開発機械事業―古河ロックドリル(株):さく岩機
- ユニック事業―古河ユニック(株):ユニッククレーン、ユニックバル、ユニックキャリア、ミニクローラクレーン
- 金属事業―古河メタルリソース(株):銅、銀、金、硫酸
- 電子材料事業―古河電子(株):高純度金属砒素、窒化アルミセラミックス、ラインフィルタ用コア・コイル、レーザー用レンズ、光学部品
- 化成品事業―古河ケミカルズ(株):亜酸化銅、硫酸、ポリ硫酸第二鉄溶液、硫酸バンド、サファイア基盤
- 不動産事業、燃料事業・その他―古河機械金属(株)
[編集] 環境保全活動
日本の公害の原点とも言われる足尾鉱毒事件は、古河鉱業が原因企業である。この公害は、現在においても多くの人の注目を集めている。原因企業として、環境保全技術開発や、積極的な自然再生などのの前向きな環境保全活動が求められている。