十全大補湯
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十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)とは、漢方薬の一種。
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[編集] 処方例
- 黄耆(オウギ) 3.0
- 人参(ニンジン) 3.0
- 桂皮(ケイヒ) 3.0
- 当帰(トウキ) 3.0
- 川芎(センキュウ) 3.0
- 芍薬(シャクヤク) 3.0
- 熟地黄(ジオウ) 3.0
- 蒼朮(ソウジュツ)もしくは、白朮(ビャクジュツ) 3.0
- 茯苓(ブクリョウ) 3.0
- 甘草(カンゾウ) 1.5
[編集] 適応症
病後の体力の低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血
[編集] 副作用
- 偽アルドステロン症
- 肝機能障害、黄疸
- 胃の不快感、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
- 発疹、かゆみ
[編集] 飲用方法
台湾では、この十全大補の材料を煮込み、こげ茶色のスープを作成。そのスープに鶏肉や、羊肉、排骨、なまずなどを入れた各メニューが存在する。台湾に行って、「薬膳スープ」というと、これらのものを指す場合が多い。メニューには「十全○○」と書かれてあり、この○○の部分に、中に入っている具が鳥なのか羊なのかを指し示す漢字が書かれている。