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北限のサル - Wikipedia

北限のサル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

北限のサル(ほくげんのさる)は青森県下北半島に棲息するニホンザルである。ヒト以外の霊長類では、世界で最も北に生息していることからこのように呼ばれている。この北限のサルは国の天然記念物に指定されている(下北半島のサルおよびサル生息北限地)。

目次

[編集] 特色

この地域のニホンザルは、海岸を採食場にすることで知られている。海岸に出て、岩に張り付いているヨメガカサ等のカサガイ類を剥がして食べるほか、ホンダワラやアマノリなど海藻類を食べる。また、漂着するダイコン、キャベツを拾って喰うことも観察されている。他地域でも海岸に出る例は知られているが、これほど海産物を食べる例は他にはないようである。森林の食物だけに頼っていては生き延びられないためであろう。

[編集] 歴史

1960年秋、旧脇野沢村の陸奥湾・平舘海峡に面した小さな漁村・九艘泊(くそうどまり)の集落に、ニホンザルの群れが登場し、下北半島にニホンザルが棲息していることが広く知られるようになった。

その直後より、住民とニホンザル群の微妙な関係がはじまっている。畑荒らしなどを理由としてニホンザルを駆除・退治しようとする者も出た一方、餌付けを行って共存する道を模索した者もいた。1960年代の調査によると、生息域は下北半島南西部の脇野沢村の海岸域および下北半島北西部の大間町佐井村風間浦村の山間域で、6~7群、150頭~200頭程度であったとされる。

1970年に、下北半島のサルとその生息域が、国の天然記念物として指定される。これに伴い、九艘泊の北方・貝崎に餌付け場が作られ、観光資源化も模索された。

しかし、出現するサルの数は年を追って増加した(これは、把握されていたサルが繁殖したことによる増加とは限らず、新たな群れが山から下りてきて合流したものも含まれていると考えられている)。増加の理由は、森林伐採や人工造林による林地の(サルにとっての)生息環境の悪化、餌付けや農作物荒らしなどによる食生活の改善、暖冬による死亡率(特に幼児死亡率)の低下、天然記念物としての保護、など複合的なものと考えられている。特に森林伐採は深刻であり、1980年代中期には全森林面積の80%に人の手が加わり主として杉の単樹林化がはかられていることから、サルの食料を供給する広葉樹林が激減したことの影響は大きかった。

1982年には、大規模な捕獲作戦が行われ、当時脇の沢村域で把握されていたニホンザルのうち2/3程度にあたる82頭が捕獲された。その群れは、野猿公園に収容され、飼育・展示されている。

その後も、被害抑制と保護との間で幾多のせめぎあいが続いている。

2001年時点で把握されているニホンザルは、22~23群、1000頭前後となっている。また、ニホンザルが出現するエリアも、むつ市以西の下北半島全域に拡大しつつある。ただしこれも、既知の個体群が移動しているとは限らず、山から下りてくる群れが続出しているという可能性もある。

[編集] サルによる食害

北限のサルが多く生息するむつ市脇野沢では、サルが畑の食物を食い荒らすといった食害が頻発している。中には民家に侵入して食べ物を盗むサルも現れている。有害鳥獣として駆除しようにも天然記念物に指定されており、毎年の駆除数は決められているため、あまり実効はあがっていない。食害対策として、畑にネットや電気ネットを張るといったことが行われているが、網の整備が追いつかず破れ目から進入する、知恵を使ってうまく網を乗り越えてしまう、といったことから、解決には至っていない。

当初出現地の九艘泊などは海岸沿いの漁村であり農業は主産業ではなかったが、その後内陸部の農業地帯での人間との遭遇が増えたことから、より事態は深刻になっている。

[編集] 観光

むつ市脇野沢地区の畑地付近に行くと必ずと言っていいほど猿に遭遇するが、猿をもっと近くで見たいという人には「猿山公苑」がある。

野性のサルに遭遇した場合、食べ物を持っているとサルが判断したら襲い掛かってくることなどはごく普通にあり、また群れの外縁にいる防衛隊の若いサルなどは過剰な防衛的攻撃をする場合もあるため、不用意に近づくのは危険である(ひっかかれたり噛み付かれたりすることは珍しくない)。

[編集] 保護上の位置付け

  • 天然記念物 - 1970年指定。「下北半島のサルおよびサル生息北限地」として指定。

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

[編集] 参考文献

  • 『サルの話』 - 宮地伝三郎著,岩波新書(岩波書店)
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